ENET25 血液検査辞書
血液検査辞書は、血液検査結果の項目を検索して、その意味と数値の下限〜上限を簡単に調べることができます。

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No.30 ALT(GPT) アラニンアミノトランスフェラーゼ

ALTとは

ASTはGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、ALTはGPT(グルタミン酸ビルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていましたが、国際的な名称の変更に伴い、国際標準に合わせてAST、ALTと呼ぶようになっています。
AST,ALTは共にアミノ酸の一種であるグルタミン酸を生成するのに必要な酵素です。
本来細胞内で働いている酵素が、細胞などの破壊によって血液中に流失することがあります。
このような酵素を、逸脱酵素と呼び、血中濃度を測定することによって臓器が障害を受けていないかを推測できます。
ASTもALTも逸脱酵素なので組織の障害の診断に使われます。
ASTは特に、肝細胞、赤血球、心筋、骨格筋に多く存在しているので、これらの組織が障害を受けると血液中の値が上昇します。
ALTはASTと異なり主に肝細胞に多く含まれているので、肝細胞が障害を受けると検査値が上昇します。
AST,ALTは肝機能検査として知られていますが、肝臓などがしっかり機能しているかを検査しているのではなく、肝組織の障害の程度を判断する検査です。
肝臓の機能は新陳代謝の中心的な役割の他に解毒、排泄を担っています。大切な臓器でなのですが、病気になってもはっきりとした自覚症状が少なく、病状が進んで自覚症状が出るようになって初めて病気の存在に気がつくことも多く、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
大病になる前の早期発見のためにも定期検査を受けることが大切です。

基準値  
 ALT(GPT)  35 IU以下
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疑われる病気

AST,ALTの検査値が低くても特に問題はありません。

AST、ALTが基準値よりも高く100以下の場合は、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが考えられ、飲酒の習慣がある場合は、節酒や禁酒することによって下がることもあります。100以上ではウイルス性肝炎が疑われます。

ALTの数値がASTを上回っている場合は、脂肪肝や慢性肝炎が疑われます。
ASTの数値がALTを上回っている場合は、肝硬変、肝臓がん、アルコール性肝炎、心筋梗塞、溶血性疾患などが疑われます。

索引【A】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:45

No.32 ALP アルカリフォスファターゼ

アルカリフォスファターゼとは

ALPはアルカリ性の条件下でリン酸エステル化合物を加水分解する化合物です。

肝臓、腎臓、骨、小腸、胎盤などに多く含まれ、これらの臓器が障害を受けるとALPの血液濃度が上昇します。


ALPは肝臓から胆汁の成分として胆管を通って、胆のうを経て十二指腸に排出されますが、この胆汁経路に何らかの障害があって、排出が阻害されると逆流したALPが血液中に流出します。

多くの場合は肝機能、胆道疾患の指標のひとつとして扱われます。

ALPの検査値に異常がある場合は、他の肝機能検査、特にAST、ALT、LAP、γ-GTPなどの検査値も参考にして診断します。
基準値
  Kind-King法     3〜10 KAU
  Bessey-Lowry法  0.8〜2.9 BLU
  GSCC法      90〜280 U/L
  SSCC法      70〜260 U/L
  JSCC法      100〜350 U/L
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疑われる病気

慢性・急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、閉塞性胆道疾患、胆石、胆道系のがん、すい臓がん、甲状腺機能亢進症、がんの骨転移、骨粗鬆症、慢性腎不全など

索引【A】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:46

No.29 AST(GOT) アスパラギン酸アミトランスフェラーゼ

ASTとは

ASTはGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、ALTはGPT(グルタミン酸ビルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていましたが、国際的な名称の変更に伴い、国際標準に合わせてAST、ALTと呼ぶようになっています。
AST,ALTは共にアミノ酸の一種であるグルタミン酸を生成するのに必要な酵素です。
本来細胞内で働いている酵素が、細胞などの破壊によって血液中に流失することがあります。
このような酵素を、逸脱酵素と呼び、血中濃度を測定することによって臓器が障害を受けていないかを推測できます。
ASTもALTも逸脱酵素なので組織の障害の診断に使われます。
ASTは特に、肝細胞、赤血球、心筋、骨格筋に多く存在しているので、これらの組織が障害を受けると血液中の値が上昇します。
ALTはASTと異なり主に肝細胞に多く含まれているので、肝細胞が障害を受けると検査値が上昇します。
AST,ALTは肝機能検査として知られていますが、肝臓などがしっかり機能しているかを検査しているのではなく、肝組織の障害の程度を判断する検査です。
肝臓の機能は新陳代謝の中心的な役割の他に解毒、排泄を担っています。大切な臓器でなのですが、病気になってもはっきりとした自覚症状が少なく、病状が進んで自覚症状が出るようになって初めて病気の存在に気がつくことも多く、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
大病になる前の早期発見のためにも定期検査を受けることが大切です。

基準値  
 AST(GOT)  35 IU以下
 ALT(GPT)  35 IU以下
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疑われる病気

AST,ALTの検査値が低くても特に問題はありません。

AST、ALTが基準値よりも高く100以下の場合は、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが考えられ、飲酒の習慣がある場合は、節酒や禁酒することによって下がることもあります。100以上ではウイルス性肝炎が疑われます。

ALTの数値がASTを上回っている場合は、脂肪肝や慢性肝炎が疑われます。
ASTの数値がALTを上回っている場合は、肝硬変、肝臓がん、アルコール性肝炎、心筋梗塞、溶血性疾患などが疑われます。

索引【A】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:47

No.37 AMY アミラーゼ

アミラーゼとは

アミラーゼは食品から摂取したでんぷんやグリコーゲンを分解する酵素です。体内では主にすい臓と唾液腺から分泌されます。

正常な血液中にはすい臓からのアミラーゼが約40%、唾液腺からのものが約60%の割合で存在しています。

血中に出たアミラーゼの約3分の1は腎臓で処理されて尿として排出され、残りは肝臓などで処理されます。

正常な尿ではすい臓からのアミラーゼが70%、唾液腺からのものが30%の割合で排泄されますが、これはすい臓からのアミラーゼの分子が小さいために尿中に排泄されるからです。

すい臓に何らかの障害がある場合、すい臓の細胞が破壊されることによって血液や尿の中にアミラーゼが漏れ出します。

そのため、血清や尿中のアミラーゼを測定し、急性すい炎、慢性すい炎、すいガンなどの経過検察に利用します。

唾液腺の病気で血清アミラーゼが上昇している場合は、頬の腫れや顎の痛みなどで診断が出来ます。

基準値
     血清アミラーゼ 40〜122 IU/L
     尿アミラーゼ  65〜840 IU/L
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疑われる病気

血清・尿ともに高値
  慢性・急性すい炎、すいガン、すいのう胞、耳下腺炎、腹膜炎など

血清だけが高値
  マクロアミラーゼ血症、腎不全、唾液型アミラーゼ血症など

尿だけが高値
  すい臓病末期、肝硬変症、高度の糖尿病など

索引【A】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:48

No.25 ALB アルブミン

アルブミンとは

アルブミンは一群の蛋白質の総称で、血液検査では血液中の血清アルブミンのことをいいます。
血清中には多くの蛋白質が存在しますが、アルブミンは血液中の蛋白質の約60%を占めていて、血液の浸透圧の調整の役目を担い、血管中の血液の量や体内の水分の量を調整する重要な働きをしています。
また、アルブミンはアミノ酸、脂肪酸やホルモン、薬物などの色々な物質と結合して、体内の必要な部位に運搬する働きもしています。
毒素などとも結合しやすく、アルブミンと結合することによって、その毒素の血液中の濃度が低下し、中和する作用があります。
アルブミンは肝臓で合成されるため、血液検査では肝機能の指標として利用されます。
アルブミン濃度が低下している場合は、浸透圧の調整機能がうまく働かなくなるので、むくみや浮腫といった症状が出て、肝疾患やネフローゼまたは栄養失調などがが疑われます。

基準値  3.2〜4.6 g/dl
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疑われる病気

高値  脱水症など
低値  急性肝炎、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養摂取不足など

索引【A】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:48

No.38 BUN 尿素窒素

尿素窒素とは

血液中の尿素の量を表すのがBUN(血液尿素窒素)です。

尿素は蛋白質終末代謝産物で、肝臓で産生され、腎臓で排出されます。

蛋白が分解されると毒性が非常に強いアンモニアが発生します。

アンモニアは肝臓で代謝され、無害な尿素に作りかえられた後、腎臓でろ過されて尿中に排出されます。血液中の尿素の量を尿素窒素で表わします。


腎臓の主な働きは、老廃物を体外に排泄し、体内の成分を一定に保つことです。

腎臓の機能が低下して老廃物を排泄する能力が落ちれば、尿素がろ過しきれずに血液中に残るので、血液中の尿素窒素の量(BUN)を検査すれば、腎機能の評価ができます。

BUNの値は蛋白摂取量、蛋白代謝機能、腎機能の三つの因子のバランスで決まります。


高蛋白の食事を多く摂ったり、脱水や発熱で腎臓の水分の再吸収が増加している時などは、腎機能に異常がなくてもBUN値が高値になります。

また、感染症や出血などで身体の蛋白質が大量に分解されたときなどにもBUNの値が上昇します。

BUN値が常時40mg/dlを越えている場合は腎不全が疑われ、80mg/dlを越えると腎機能が極端に衰え、体内に老廃物がたまってしまう尿毒症が考えられ危険な状態です。

基準値  8〜20 mg/dl
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疑われる病気

BUN値が高いとき
腎疾患、閉塞性尿路疾患、脱水、高蛋白食摂取、甲状腺機能亢進症、副腎機能障害、消化管出血、心不全など

BUN値が低いとき
肝疾患、多尿、低蛋白食、妊娠など

索引【B】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:49

No.35 ChE コリンエステラーゼ

コリンエステラーゼとは

コリンエステラーゼはアセチルコリンエステラーゼ(AChE)とブチルコリンエステラーゼ(BuChE)の2種類があります。

アセチルコリンエステラーゼは赤血球、筋肉、神経組織などに存在し、運動神経、副交感神経、交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリンを酢酸とコリンに分解する働きがあります。

ブチルコリンエステラーゼは血清、肝臓、すい臓などに存在し、神経伝達物質アセチルコリンを含むコリンエステル類を分解します。

検診や臨床検査でコリンエステラーゼ(ChE)と呼ぶのは、後者のブチルコリンエステラーゼのことです。


ChEは肝臓で合成される酵素で血液を循環するので、肝臓の能力の指標になります。

ChEの活性の低下は肝臓の合成能力が低下していることを反映しているので、肝機能障害が疑われます。

ChEの数値が大きい場合は、肝臓で作られたChEを排泄する腎機能に障害が起こっていることが疑われます。


ChEの正常な基準値は、個人差がきわめて大きいのが特徴ですが、同一個人では安定しているので、他人の数値と比較して考えるよりも、過去の測定データなどを参考に判断します。
基準値 p-ヒドロキシベンゾイルコリン法 186-490  IU/L

農薬や殺虫剤に含まれる有機リンはChEを著しく低下させます。
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疑われる病気

高値の場合
ネフローゼ症候群、脂肪肝、急性肝炎回復期、肝細胞癌、甲状腺機能亢進症、糖尿病、肥満、高リポ蛋白血症、喘息、遺伝性高コリンエステラーゼなど

低値の場合
慢性肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝膿瘍、肝癌、すい癌、有機リン系中毒、白血病、血清コリンエステラーゼ異常症、妊娠中毒症、消耗性疾患、栄養失調など

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:23

No.45 Cl クロール

クロールとは

クロールは人の体の約60%を占める水分の中に電解質として存在しています。
電解質は水に溶けても電気を通さない非電解質のブドウ糖や尿素などと異なり、水に溶けて電気を通すナトリウム、クロール、カリウム、カルシウムなどのミネラルイオンのことです。

クロール(Cl)は主に食塩(NaCl)から体内に取り入れられ、細胞外壁中にナトリウム(Na)の陽イオンを中和する陰イオンとして存在しています。


クロールは他の電解質と相互に関係して水分の平衡、浸透圧の調整などに重要な働きをしています。

クロールとナトリウムの血液中の比率は100:140で、通常であればこの比率を保って濃度が変化します。


クロール、ナトリウムなどの電解質の濃度の調整を腎臓がつかさどっています。

また、腎臓での電解質の排泄、再吸収を制御するホルモンがあり、これらの濃度を厳密に調整しているのです。

これらのバランスが崩れると、酸塩基平衡の異常、共に変化する時は水分の代謝異常が疑われます。

クロール値は一日の内での変化や運動などの影響はほとんどありませんが、食後は胃酸として分泌されるので若干の低下があります。

基準値  95〜108 mEq/l
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疑われる病気

高値
脱水症、食塩の過剰摂取、腎不全、ネフローゼ症候群、クッシング症候群、高ナトリウム血症など

低値
激しい下痢、嘔吐、食塩の摂取不足、肺気腫、慢性気管支炎、アジソン病、尿崩症など

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:51

No.47 Ca カルシウム

カルシウムとは

カルシウムは体内に含まれているミネラルの中でももっとも多く、体重の2.0%を占めています。カルシウムの99%は骨や歯などの組織に貯蔵されています。

残りの1%が血液、神経などに存在し、精神安定剤や、筋肉の収縮を保つ働きがあります。

また、カルシウムには心臓の鼓動を規則的に保つ働き、血液を凝固させる効果、白血球の食菌作用のサポートをするなど、重要な役割を果たしているミネラルです。


血液中のカルシウムが不足すると、骨から貯蔵されているカルシウムが取り出され、不足状態が長く続くと骨量が徐々に減少して骨軟化症や骨粗鬆症の原因になります。

骨の全重量の2/3はミネラルで、カルシウムだけでなくマグネシウム、リン、ナトリウム、亜鉛も含まれ、どれかひとつ不足しても十分な骨形成はできません。

また、カルシウム不足は血行や血液の状態を悪くし、足がつったり、手足がしびれるなどの症状を引き起こしたり、高血圧、不整脈、動脈硬化を引き起こす可能性もあります。


血液中のカルシウムは半分がたんぱく質と結合し、残りがカルシウムイオンとして存在しています。

カルシウムイオンは神経伝達に関与しており、興奮や緊張などの刺激に対して神経の感受性を緩和して、ストレスを和らげます。

筋肉の収縮にはカルシウムとマグネシウムとのバランスが関与しており、マグネシウムが不足して、カルシウムが過剰になると筋肉の収縮に影響します。

血液中のカルシウムイオンは血液凝固の因子に間接的に働きかけ血液凝固反応を起こします。

基準値  9〜11mEq/l
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疑われる病気

高値 多発性骨髄腫、悪性腫瘍、副甲状腺機能亢進症など

低値 腎不全、ビタミンD欠乏症、副甲状腺機能低下症など

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:52

No.53 CK(CPK) クレアチンキナーゼ

クレアチンキナーゼとは

クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンホスホキナーゼ(CPK)とも呼ばれ、筋肉の収縮の際のエネルギー代謝に関与する重要な酵素です。

心筋、骨格筋、平滑筋などの筋肉に多く分布するほか、脳細胞にも分布しています。


CKは細胞が障害を受けた際に血液中に流出する逸脱酵素であり、臓器や血球などにはほとんど含まれていないので、CKの数値の変化がみられた場合は筋肉や脳の異常が疑われますが、激しい運動でも筋繊維が壊れるためCKの数値が上がることがあります。


CKには酵素としては同じ働きをするが、分子構造の違う3種類のアイソザイムがあります。

それぞれに脳と脊髄に多く存在するもの、心臓に多いもの、骨格筋に多いものがあるので、アイソザイム検査をすればどの細胞から流出したCKなのかを特定して、異常の種類を詳しく診断することも行われます。


心筋梗塞を発症した場合では、発症後数時間からCK値は上昇し、20〜24時間後に最高値になります。

また、進行性筋ジストロフィー、中枢神経系疾患、甲状腺疾患などでは、病状の進行とともに数値は上昇します。

基準値
     男性 40〜200 IU/l
     女性 30〜120 IU/l
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疑われる病気

高値
 急性心筋梗塞、狭心症、心筋炎、多発性筋炎、筋ジストロフィー、甲 状腺機能低下症など

低値
 結合織疾患、高ビリルビン血症、甲状腺機能亢進症など

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:53

No.54 CRP C反応性蛋白

C反応性蛋白とは

C反応性蛋白(CRP)は、体内で炎症や組織細胞の破壊が起きているときに血清中に現れるたんぱく質です。

肺炎球菌が持つC多糖体と結合するためこの名前で呼ばれます。

かつては、CRPは肺炎に特有のたんぱく質と考えられていましたが、炎症や組織破壊のある病気でもCRPが見られるので、この検査では病気の特定は出来ません。

しかし、CRPの産生量は炎症反応の強さに相関するので、血清中のCRPは炎症反応の指標とすることができます。


細菌感染や心筋梗塞、外傷などで組織が壊されると人の身体は修復しようと反応します。

組織破壊を起こしている局所が赤く腫れ上がったり、痛くなる現象を炎症と言います。

炎症が起こったとき、CRP値は24時間以内に急激に増加し、2〜3日後には減少するので、炎症の早期判断に利用され、他の検査と組み合わせて、急激な組織の破壊、病気の重傷度、治療経過などの判定に使われます。


CRP値の上昇には個人差が大きく、CRP値を他の人と比較することはあまり有意義でなく、ひとりの患者の経過を観察するには有用な指標となります。

CRPは通常は血液中に現れないたんぱく質なので、正常値は陰性(−)で陽性はその程度によって(+)から(6+)までの6段階で表します。
基準値  0〜0.3 mg/dl

基準値以内でも、疾患や症状の可能性がないわけではありません。
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疑われる病気

高値
ウイルス性感染症、細菌性感染症、悪性腫瘍、心筋梗塞、膠原病、急性胃炎、白血病、急性骨炎、外傷、熱傷など

急性心筋梗塞ではCRPは陽性で高値になりますが、狭心症では陰性になるので、これらの判別の指標にもなります。

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:53

No.39 CRE クレアチニン

クレアチニンとは

筋肉中にはクレアチンリン酸と呼ばれる窒素酸化物が含まれています。

クレアチリン酸が酵素によってクレアチンに分解されるときに放出されるエネルギーで筋肉は動きます。

クレアチンはクレアチニン(CRE)に変えられ血液を介して腎臓でろ過され尿中に排泄されます。

クレアチニンは尿酸や尿素窒素と同様に老廃物のひとつです。

腎機能に障害があったり、能力が低下するとろ過しきれなかったクレアチニンが血液中に残ります。このため血中のクレアチニン濃度は腎機能の指標として利用されます。

クレアチニンと尿素窒素は腎機能のスクーリング(ふるいわけ)検査として用いられます。

腎疾患の初期ではクレアチニンも尿素窒素もわずかな上昇しかないので、基準値を越えるようになると腎機能は50%以下に低下していると考えられます。

この時期ならば、蛋白質の摂取を制限することでクレアチニンの上昇は抑えられます。

しかし、腎機能が正常時の20〜30%以下になると、食事制限や生活指導を行ってもクレアチニンの上昇は抑えられません。

腎機能が正常時の5〜10%以下になると尿毒症の症状を呈して人工透析も考えなければなりません。

クレアチニン値は筋肉の量に比例するので、男女差があり、小児や高齢者は成人に比べて低値になります。

また、クレアチニンは、筋ジストロフィー症などの筋肉の減る病気があるときも低値になります。

基準値
     男性 0.5〜1.1 mg/dl
     女性 0.4〜0.8 mg/dl
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疑われる病気

クレアチニン値が高い場合
急性・慢性腎炎、腎盂腎炎、腎不全、腎臓結石、尿毒症、肝硬変、心不全、前立腺肥大症、先端巨大症など

クレアチニン値が低い場合
長期臥床、糖尿病の初期、妊娠など、
まれに筋ジストロフィー、多発性筋炎、筋萎縮性側索硬化症、尿崩症など

索引【C】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 06:54

No.28 D-Bil  直接ビリルビン

ビリルビンとは

ビリルビンは赤血球の分解代謝物です。赤血球の寿命は約120日で、古くなったり損傷を受けた赤血球は破壊され、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解されます。
さらにグロビンがアミノ酸に分解され、ヘムもビリルビンに分解されます。
このビリルビンは「間接ビリルビン」と呼ばれ、肝臓に運ばれて、酵素の働きで「直接ビリルビン」と呼ばれる物に変化します。
肝臓に運ばれたビリルビンは、大部分が胆汁の成分として肝臓から十二指腸に送られ、便といっしょに排出されます。
一部の直接ビリルビンは腎臓で濾過されて尿として排泄されます。尿が黄色く見えるのはビリルビンの色素のせいです。
また間接ビリルビンは水溶性でないため、通常は尿から排泄されません。
ビリルビンは黄色い色素なので、血液中のビリルビンが基準値より高くなると、皮膚や白目の部分が黄色くなり、黄疸と判断されます。
間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたものを「総ビリルビン」といいます。
通常は総ビリルビンと直接ビリルビンを測定して、2つの検査結果から間接ビリルビンの量を算出します。

基準値 
 T-Bil 総ビリルビン   0.2〜1.2 mg/dl
 D-Bil 直接ビリルビン  0〜0.4 mg/dl
 I-Bil 間接ビリルビン  0〜0.8 mg/dl
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疑われる病気

黄疸、溶血性貧血、敗血症、体質性黄疸、甲状腺機能低下症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌、胆石症、胆嚢炎、膵臓癌など

索引【D】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:14

No.75 DUPAN-2

DUPAN-2とは
臨床的意義
・DUPAN-2 は、膵癌関連糖蛋白抗原の一種で、消化器癌、特に膵・胆道系癌、肝癌に対して疾患特異性が高く、腫瘍径の小さい膵癌の検出にも有用です。
・ただし、単独での確定診断は困難で、特に肝癌の場合は肝硬変と陽性率が同等なので要注意です。
・SLX、CA19-9、CEAとのコンビネーションで膵癌の診断効率が向上します。
・ルイス式血液型陰性者にも使用できます。
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高値を示す主な疾患・状態:
・陽性:膵癌、胆道癌、肝細胞癌
・偽陽性:肝硬変、肝炎

索引【DU】 分類[その他] 登録日-2013/03/29 14:27

No.50 Fe 鉄

鉄とは

鉄は体内では主にヘモグロビンを作る材料として使われています。

ヘモグロビンは血液中の赤血球の中に含まれて、鉄イオンを利用して酸素を体のすみずみまで運びます。

また二酸化炭素を排出する重要な働きをしています。


体内の約70%の鉄分は血液中に存在し、酸素や二酸化炭素を運搬するこの鉄を「機能鉄」と呼びます。

また、残りの30%の鉄は摂取不足の時のために肝臓、脾臓、骨髄などに「貯蔵鉄」として蓄えられています。


赤血球の寿命は約120日で、古くなった赤血球は脾臓や肝臓で分解され、ヘモグロビン内の鉄は再びヘモグロビンの一部として使われるか、貯蔵鉄として蓄えられます。

体内の鉄分が不足すると、細胞に酸素が十分に送られないのでスタミナ不足になります。


鉄は非常に吸収されにくく、食品から摂取した量の10%程度しか吸収されません。

一日あたり1mgの鉄が汗、便、尿で体外へ排出されますが、その10倍以上を毎日摂取しなければなりません。

また、過剰な鉄の摂取は身体にとって有害です。

過剰な鉄原子は過酸化物と反応して、DNAやたんぱく質、脂質を破壊します。

人の身体は鉄を排泄する効率的な機能がないため、一日のうちで許容できる鉄分は45mg程度です。

基準値
     男性 54〜181 μg/dl
     女性 43〜172 μg/dl
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疑われる病気

高値 
再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、鉄芽球性貧血、ヘモクロマトーシス、肝炎など

低値 
鉄欠乏性貧血、真性多血症、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍など

索引【F】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:40

No.56 GLU 血糖

血糖とは

血糖は血液中のブドウ糖のことを意味しています。ブドウ糖は体内においてエネルギー源として重要ですが、高濃度のブドウ糖は糖化反応を引き起こして、微小血管に障害を与え有害であるため、インスリンなどによってその濃度が常に狭い範囲に保たれています。

血糖値はインスリンによって下げられ、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンなどによって血糖値を上げ、常に一定に保たれます。


低血糖の場合は、回避メカニズムが四重にあるのとは対照的に、血糖値が高くなった場合、それを下げるホルモンはインスリンだけなので、インスリンが不足したり、あるいはインスリンの働きが弱くなると、糖尿病を発症することになります。

低血糖に対しては数段階の回避システムが用意されていますが、それでも極端に血糖値が下がると、大脳のエネルギー代謝が維持できなく、精神症状、意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至ることもあります。


糖尿病患者などにおいて、血糖値の管理がうまくいってない場合など、高血糖状態があまりにも続くと、低血糖とはみなされないような濃度でも低血糖発作を起こすことがあります。

血糖値の検査は、高血糖の疾患である糖尿病の有無や、その治療、管理の指標として欠かすことができません。
基準値
     空腹時血糖   70〜109 mg/dl
     食後2時間血糖 140 mg/dl未満
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疑われる病気

高値 
糖尿病、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、すい炎、肝炎、肝硬変など

低値
インスリンノーマ(すい島線種)、肝臓がん、糖原病、ガラクトース血症など

索引【G】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:47

No.36 NH3 アンモニア

アンモニアとは

体内のアンモニアは、たんぱく質の代謝の過程で生成され、神経毒性を持っています。

そのため直接血液で運ぶのは危険なので、組織で生成されたアンモニアは毒性の低いグルタミンやアラニンに変換されて肝臓に運ばれ、肝臓に運ばれたグルタミンはさらに尿素に変換され、腎臓より尿中に排泄されます。

したがって肝機能に障害があれば、血液中にアンモニアがたまり、高アンモニア血症になります。

アンモニアの測定は肝機能の指標となり、治療の効果判定にも利用されます。


肝臓の機能は予備能力が高いので、通常はアンモニアの産生が増加しても高アンモニア血症をきたすことはほとんどありません。

肝障害などにより血液中のアンモニアの濃度が上昇した場合は、劇症肝炎などの非常に高度の肝機能の低下が疑われます。

肝硬変や劇症肝炎などで、血液中に多くのアンモニアが残ると、意識障害を起こすことがあり、肝性脳症と呼ばれる肝硬変や劇症肝炎の重要な合併症を招くことがあります。

基準値  30〜86 μg/dl
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疑われる病気

高値の場合  肝硬変末期、劇症肝炎、門脈大循環吻合など

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:24

No.41 HDL−CHO HDLコレステロール

HDLコレステロールとは

HDLコレステロールは「善玉」、LDLコレステロールを「悪玉」と呼びますが、どちらも人の身体には必要不可欠なコレステロロールです。
コレステロールは細胞膜や副腎皮質ホルモン、性ホルモン、胆汁酸の生成に携わっており、肝臓で産生されたコレステロールはリポタンパクに包まれて血液によって体中に運ばれます。

コレステロールを包むリポタンパクの違いによってHDLとLDLの2種類のコレステロールに分けられます。


LDLコレステロールは肝臓で産生されたコレステロールを体の必要な部所に運ぶ働きをします。

LDLコレステロールは血液中に多すぎる状態が続くと動脈内にたまり、さらには動脈硬化をもたらし心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めます。そのため、悪玉コレステロールと呼ばれます。

HDLコレステロールは血液中に多くなりすぎたコレステロールを回収して肝臓に戻す働きをします。

そのため血管にとって良い作用をし、動脈硬化を防ぐので善玉コレステロールと呼ばれます。

LDLコレステロールは人体に害を与えるようなイメージを持たれがちですが、健康で基準値であれば血管壁を強くする働きをしています。

HDLコレステロールも以前は高ければ高いほど良いように言われていましたが、最近では高くなりすぎても悪影響があることが明らかになりました。

基準値

    男性…30〜80mg/dl
    女性…40〜90mg/dl
   (LDLコレステロールの基準値 60〜139mg/dl)
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疑われる病気

  高値 薬剤の影響、CETP欠損症など
  低値 動脈硬化、糖尿病、肝硬変、腎透析、LCAT欠損症など

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:30

No.57 HbA1c  ヘモグロビンA1c(エイワンシー)

HbA1cとは

HbA1cはグリコヘモグロビンの中でも糖尿病と密接な関係を有しています。

赤血球中のヘモグロビンは血液中の糖類や代謝物と結合します。

この結合したヘモグロビンをグリコヘモグロビンと呼び、この中でブドウ糖と結びついたものをHbA1cと呼びます。


ヘモグロビンは赤血球の中に大量に存在し、身体の隅々まで巡って酸素を運搬しています。

その間、少しずつ血液中のブドウ糖と結びついていくので、血液中のブドウ糖が多いほど結びつきが増えて、HbA1cも多くなります。

赤血球の寿命は約120日なので、血液中のHbA1c値は赤血球の寿命の半分くらいの時期の血糖値の平均を反映しています。

過去1、2ヶ月の平均血糖値の状態を知ることができるので、すでに糖尿病の治療をしている人などの血糖コントロールの様子をみることが出来ます。


血糖値は食事などの影響で時間によって変動しますが、HbA1cはほとんど影響を受けないという特徴があります。

HbA1cの値は総ヘモグロビン量に対するHbA1cの割合をパーセントで表します。

2012年4月からHbA1c値は日本で用いられているJDS値から国際的に広く用いられているNGSP値で診断を行うことになりました。

NGSP値はJDS値よりも約0.4%高値になります。JDS値で6.1%以上、NGSP値で6.5%以上のとき糖尿病が強く疑われます。

基準値  4.6〜6.2 %(NDSP値)
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疑われる病気

高値  糖尿病、腎不全、異常ヘモグロビン血症など
低値  溶血性貧血、インスリノーマ(すい島線種)、肝硬変など

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:48

No.62 Hb(HGB) ヘモグロビン濃度

ヘモグロビン濃度とは

ヘモグロビン濃度は、一定量の血液中に含まれるヘモグロビンの重量のことです。

ヘモグロビンは赤血球中の鉄を含むたんぱく質で、肺で吸収した酸素と結合して身体のすみずみまで酸素を送り、二酸化炭素を回収して肺に運びます。


ヘモグロビン濃度が低くなると、血液の酸素運搬能力が低下するので、多臓器や組織が低酸素状態になり、倦怠感や蒼白などの貧血の症状が現れます。反対にヘモグロビン濃度が高いと多血症や赤血球増加症などが疑われます。


ヘモグロビンは、グロビンと呼ばれるたんぱく質と、ヘムと呼ばれる鉄化合物が結合したものです。

ヘムは赤色素のためヘモグロビンは赤い色をしています。

特に動脈を流れる酸素と結合したヘモグロビンは鮮やかな赤色で、静脈を流れる酸素と結合していないヘモグロビンは暗い赤色をしています。


赤血球の寿命は約120日で、寿命を迎えると赤血球中のヘモグロビンもいっしょに体内で分解されます。

分解されたヘム内の鉄は新しいヘモグロビンを作る材料として使われるか貯蔵されます。

ヘモグロビン濃度の検査は、赤血球数、ヘマトクリット値の検査とあわせて診断に使われます。

基準値
     男性 13.5〜17.5 g/dl
     女性 11.3〜15.2 g/dl
--------------------------------------------------------------------------
疑われる病気

  高値  真性多血症、脱水症など
  低値  鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血など

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:54

No.63 Ht(HTC) ヘマトクリット値

ヘマトクリット値とは

ヘマトクリット値は血液中に占める血球の体積の割合をパーセントで表わします。ほぼ赤血球の体積比と等しくなります。

普通は、赤血球数が減ると、ヘモグロビン濃度もヘマトクリット値も下がります。

三つの値は密接に関係していますが、これらのデータをもとに貧血の種類を推定できます。


ヘマクリット値が低い場合は血液が薄いということなので、貧血が疑われます。鉄欠乏性貧血の場合は鉄分の摂取などで改善します。

ヘマクリット値が高い場合は、血液がどろどろの状態なので、流れにくく、血管に詰まりやすくなります。

多血症が疑われますが、脱水などで身体の水分が減少して血液中の液体成分が減ると、相対的に赤血球が増えたようになりヘマトクリット値は高い値を示します。

また、骨髄の造血肝細胞の異常で起こる、赤血球の異常増殖による多血症はがんの一種と考えられるので、治療が必要です。

白血球数が極端に多い状態ではヘマトクリット値は不正確になることがあります。

基準値
     男性 39〜50%
     女性 36〜45%
--------------------------------------------------------------------------
疑われる病気

  高値  多血症、脱水症など
  低値  鉄欠乏性貧血、再生不良貧血など

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:55

No.65 HGM 血液像(白血球分画)

血液像とは

血液像は免疫機能で重要な役割を果たしている白血球を5種類に分類し、その割合を調べる事によって、体内にどんな異常が起こっているかの判断の助けをすることができる検査です。

白血球は好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の5種類に分けることができます。

これを白血球分画といい、それぞれに異なる形態や性質があります。

病気の種類によりそれぞれの分画の増減が異なるので、血液像の検査で白血球の分画ごとの増減数を調べれば、病気の診断の手がかりとなります。


好中球は感染や異物に真っ先に反応して、病原菌や異物を取り込んで分解します。

リンパ球は免疫反応を担う細胞で、病原菌に対して抗体を作ったり、それらの外敵を記憶する働きがあります。

単球はマクロファージとも言われ、死んだり損傷した細胞や外敵を食べます。通常はあまり現れません。

好酸球は寄生虫を殺傷する働きの他に、アレルギー性疾患に関わっています。

好塩基球はヒスタミンやヘパリンなどの物質を含み、血管拡張やアレルギー反応などに関わっています。


血液像の検査をする場合、好中球はさらに桿状球核と分葉球核に分けて測定します。

基準値
     好中球(桿状核球) 3〜10%
     好中球(分葉核球) 40〜70%
     リンパ球      20〜45%
     単球        3〜7%
     好酸球       0〜5%
     好塩基球      0〜2%
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疑われる病気

好中球
高値  細菌感染、多血症、白血病、心筋梗塞、肺梗塞、やけど、腎不全、ストレスなど
低値  重症感染症、ウイルス感染症、再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、肝硬変、バンチ症候群など 

リンパ球
高値  ウイルス感染、百日咳、白血病、甲状腺機能亢進症など
低値  再生不良性貧血、悪性リンパ腫、HIV、全身性エリテマトーデス、結核など 

単球
高値  結核、梅毒、単球性白血病、多血症、悪性リンパ腫、全身性エリテマトーデスなど

好酸球
高値  寄生虫感染、しょうこう熱、結核、じん麻疹、気管支喘息、薬剤アレルギー、白血病、悪性リンパ腫、皮膚筋炎、ベーチェット病、甲状腺機能亢進症など

好塩基球
高値  白血病、多血症、粘液水腫、結核、甲状腺機能低下症など  
リンパ球の種類

リンパ球はさらにBリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞の3種類に分けられます。

Bリンパ球は抗体を作り、Tリンパ球とナチュラルキラー細胞は腫瘍細胞やウイルス感染細胞などを破壊します。

索引【H】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:58

No.27 I-Bil  総ビリルビン

ビリルビンとは

ビリルビンは赤血球の分解代謝物です。赤血球の寿命は約120日で、古くなったり損傷を受けた赤血球は破壊され、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解されます。
さらにグロビンがアミノ酸に分解され、ヘムもビリルビンに分解されます。
このビリルビンは「間接ビリルビン」と呼ばれ、肝臓に運ばれて、酵素の働きで「直接ビリルビン」と呼ばれる物に変化します。
肝臓に運ばれたビリルビンは、大部分が胆汁の成分として肝臓から十二指腸に送られ、便といっしょに排出されます。
一部の直接ビリルビンは腎臓で濾過されて尿として排泄されます。尿が黄色く見えるのはビリルビンの色素のせいです。
また間接ビリルビンは水溶性でないため、通常は尿から排泄されません。
ビリルビンは黄色い色素なので、血液中のビリルビンが基準値より高くなると、皮膚や白目の部分が黄色くなり、黄疸と判断されます。
間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたものを「総ビリルビン」といいます。
通常は総ビリルビンと直接ビリルビンを測定して、2つの検査結果から間接ビリルビンの量を算出します。

基準値 
 T-Bil 総ビリルビン   0.2〜1.2 mg/dl
 D-Bil 直接ビリルビン  0〜0.4 mg/dl
 I-Bil 間接ビリルビン  0〜0.8 mg/dl
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疑われる病気

黄疸、溶血性貧血、敗血症、体質性黄疸、甲状腺機能低下症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌、胆石症、胆嚢炎、膵臓癌など

索引【I】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 02:07

No.59 IRI インスリン

インスリンとは

インスリンはすい臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンのひとつです。

血液中のブドウ糖の濃度を一定に保つためにインスリンとグルカゴンのふたつのホルモンがすい臓から分泌されています。


血液中のブドウ糖が多くなると肝臓と筋肉内にグリコーゲンに変えて蓄えます。それでも余ったブドウ糖はインスリンの働きによって、脂肪に変えられ脂肪細胞に蓄えられます。

血液中のブドウ糖が少なくなるとグルカゴンが肝臓のグリコーゲンをブドウ糖に変え、脂肪細胞の脂肪を血液中に放出します。

血液中のブドウ糖が少なくなると生命活動に支障があるので、人体には血糖値を上げるシステムがグルカゴン以外にもあります。

しかし血糖値を下げる働きがあるホルモンはインスリン以外にありません。

すい臓に障害が起こるとインスリンの分泌が低下して、血糖値を下げることができなくなり、糖尿病を発症する危険性が高まります。

また、インスリンは分泌されているのに、肝臓、筋肉。脂肪などでの糖の取り込みの働きが低下して、インスリンの効果が低下することがあります。

これをインスリン抵抗性と呼び高血圧、高脂血症、動脈硬化を招く原因にもなります。

基準値  1.7〜10.4 μU/ml
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疑われる病気

低値の場合  糖尿病 すい臓がん

索引【I】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:51

No.46 K カリウム

カリウムとは

カリウムは主に細胞内に存在し、ナトリウムは主に細胞外に存在して両者のイオンバランスを調整して、浸透圧を一定に保つ重要な役割をしています。

ナトリウム濃度が高くなる、あるいはカリウム濃度が低くなって両者のバランスが調整できなくなると、ナトリウム濃度を下げるために水分を取り入れることになり、体液の量が増えてしまうので血管が圧迫されて血圧が上昇してしまいます。

カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制して尿中に排泄させる働きがあり血圧を降下させます。

また、神経細胞の刺激の伝達にナトリウムとカリウムの拮抗作用が重要な働きをしています。

ナトリウムとカリウムは筋肉の収縮と弛緩に関わっており、カリウムは筋肉を弛緩させる働きがあります。


カリウムが過剰になった場合、筋肉が収縮しにくい状態になり、高カリウム血症や弛緩症、低血圧などの症状になります。

カリウムが欠乏した状態になると、筋肉が収縮しやすくなり、こむらがえりや心臓ではポンプ作用が弱くなって血液の流量が減ったり、不整脈になるなどの症状があります。

また、インスリンの働きが悪いと、血中のカリウムが細胞内に移動できなくなるので、尿といっしょに排泄されてカリウム不足になります。

イオンバランスが崩れて、ナトリウムが相対的に多くなると、水分を取り入れようとして「のどの渇き」を感じるようになります。

また、ナトリウムが細胞に流入するエネルギーを利用して、ブドウ糖やアミノ酸などの栄養素を細胞に取り入れています。

カリウムを細胞外に放出するエネルギーを利用して細胞内の老廃物を放出しています。この仕組みで細胞でのエネルギーを作っています。

基準値  3.5〜5.0 mEq/l
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疑われる病気

高値 慢性腎不全、急性腎不全、アジソン病など
       
低値 呼吸不全症候群、アルドステロン症、クッシング病など

索引【K】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:36

No.31 LDH 乳酸脱水素酵素

乳酸脱水素酵素とは

乳酸脱水素酵素(LDH)は体内でブドウ糖からエネルギーを作り出すために糖を分解するための酵素です。

LDHはほとんどの細胞内に含まれていますが、肝臓、腎臓、心筋、骨格筋、赤血球などに多く含まれてるので、これらの臓器が障害を受けると、細胞中のLDHが血液中に流出します。

特に急性肝炎、肝臓がん、心筋梗塞の時にはLDHの検査値が著しく増加します。

他にも慢性肝炎、肝硬変などの肝疾患、腎不全、溶血、筋ジストロフィー、間質性肺炎、などでもLDHの検査値の上昇がみられるので診断の参考としては有用性があまり高くなく、総じてスクリーニング(ふるいわけ)のための検査といえます。

単独でLDHの上昇がみられるとしたら悪性リンパ種をはじめとする悪性腫瘍の可能性が考えられます。

LDHの検査値だけで病気を特定することはできませんので、さらに詳しく調べるにはアイソザイム検査を行います。

基準値   180〜370 IU/L  (SFBC準拠法)
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疑われる病気

LD1が高値    悪性貧血
LD1、LD2が高値  心筋梗塞、腎梗塞
LD2、LD3が高値  筋ジストロフィー、多発性筋炎、慢性骨髄性白血病
LD3、LD4、LD5が高値  悪性腫瘍(多くの場合LD3が最も高い)
LD5が高値    肝障害(急性肝炎、肝硬変など)

索引【L】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:14

No.34 LAP ロイシンアミノペプチダーゼ

ロイシンアミノペプチダーゼとは

ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)は蛋白質分解酵素のひとつで、蛋白末端にアミノ酸であるロイシンが存在すると、それを分離する働きがあります。

LAPは肝臓、腎臓、すい臓、子宮、脳、睾丸、腸管などに見られますが、通常は胆汁内に多く含有されています。

胆汁は肝臓で作られ、胆のうから胆管を経て十二指腸に排出されます。しかし、肝臓内及び胆道に閉塞が起こると胆汁がうっ滞を招き、血液中にLAPが逆流して血中のLAP濃度を上昇させます。

閉塞を起こすのは、肝臓自体が障害を起こしているか、胆管、胆のうに障害が生じているためです。

これら以外の原因で血液中のLAP値が上昇することはほとんでありません。


ALPもLAPと同じ胆道の閉塞で高い値を示しますが、ALPの場合は骨の病気を同時に疑いますが、LAPは骨の病気では検査値に変化はありません。

したがって、ALPとLAPが同時に高い値の場合は胆道系の疾患が疑われます。

また、リンパ球にも大量に存在するので、リンパ球の増加や破壊される疾患でも血中に増加します。

食事や運動による検査値の変化はありませんが、アルコールの摂取によってγ-GTPと共に上昇します。

また、胎盤に多く含まれているので妊娠中は高い値を示します。

基準値   33〜76 IU/L
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疑われる病気

急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝、肝臓がん、胆のう炎、胆道閉鎖、胆道結石、胆道がん、急性すい炎、すい臓がん、感染症、自己免疫性疾患、悪性リンパ腫、白血病など

LAPの値だけでは診断の確定は出来ないので、他の肝機能検査の結果と組み合わせて総合的に判断します。

索引【L】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:15

No.42 LDL−CHO LDLコレステロール

LDLコレステロールとは

LDLコレステロールとHDLコレステロールを「悪玉」「善玉」と区別して呼びますが、どちらも身体を構成する細胞の細胞膜やホルモンなどの原料であり、身体の維持には必要不可欠なものです。

コレステロールは水に溶けないので、水と親和性のあるリポタンパクに包まれて、血液中にあります。

リポタンパクの違いでLDLコレステロールとHDLコレステロールの違いが出来ます。


LDLコレステロールは肝臓からコレステロールを全身の細胞に運び、HDLコレステロールは余分になったコレステロールを回収して肝臓に運びます。

LDLコレステロールが血液中に多すぎる状態が続くと血管壁の内膜にたまり、動脈硬化を促進してしまいます。心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの危険性が増すので「悪玉」と呼ばれます。

HDLコレステロールは逆に血管壁にたまった余分なコレステロールを肝臓に運ぶので、動脈硬化を防ぐとして「善玉」と呼ばれています。


LDLコレステロールは動脈硬化の指針として使われます。

総コレステロールが高めでもLDLコレステロールが高くなければ心配はありません。

総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールの値とバランスをあわせて見る必要があります。

基準値  60〜139 mg/dl
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疑われる病気

高値の場合
高脂血症、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸など

低値の場合
甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群、肝機能障害(重度)、アジソン病など

索引【L】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:31

No.49 Mg マグネシウム

マグネシウムとは

マグネシウムは体内では半分以上がカルシウムと共に骨や歯に存在しており、残りは筋肉や神経細胞などに存在しています。

マグネシウムは体内にある数千種類の酵素のうち、約300種類の酵素を活性化させて体内のさまざまな代謝を助け、さらに心筋や筋肉の収縮、神経の情報伝達にもかかわる必要不可欠なミネラルです。


細胞の内側にマグネシウム、外側にカルシウムが多く存在しており、カルシウムが細胞の中に出入りすることによって発生した電流でシグナルが伝えられ、筋肉の収縮に関係します。

このためマグネシウムとカルシウムのバランスが崩れると筋肉が正常に動かなくなり、しびれやけいれんが起きたり高血圧や心臓病の原因となったりします。

また神経の興奮が抑えられなくなって、いらいら、抑うつ状態などの症状を引き起こします。


マグネシウムはインスリンの分泌にも係わっているため、不足するとインスリンの感受性が低下し、高脂血症、高血圧、糖尿病などを引き起こしやすくなります。

また、マグネシウム不足は活性酸素が増加するので、コレステロールが酸化され動脈硬化を促進したり、血栓ができやすくなったりもします。

マグネシウムが不足するとビタミンB1が体の中で働かなくなり、疲労が蓄積します。

マグネシウムが不足しても、カルシウムが不足しても一緒に骨から溶け出し、血液中の濃度を高めます。

このとき、副甲状腺ホルモン(PTH)は上昇します。

基準値   1.8〜2.4 mg/dl
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疑われる病気

高値
慢性腎不全、アジソン病、ビタミンD投与、急性肝炎、急性腎不全乏尿期、甲状腺機能低下症、ミルク・アルカリ症候群、高Mg透析液使用、Mg剤過剰投与、白血病など

低値
慢性アルコール中毒、利尿剤投与、慢性腎不全利尿期、尿細管性アシドーシス、原発性アルドステロン症、急性すい炎、吸収不良症候群、家族性腎性Mg喪失症、糖尿病など

索引【M】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:39

No.44 Na ナトリウム

ナトリウムとは

ナトリウムは人の身体にとって重要な電解質のひとつで、大部分が細胞外液に分布しています。

ナトリウムは通常、食塩という形で摂取していて、身体にとって必要不可欠なものですが、他のミネラルと異なり、過剰摂取に注意が必要です。


ナトリウムは体液の濃度の調整、血圧の維持などの重要な働きをしています。

人の体内では、細胞内にはカリウム、細胞外にはナトリウムが一定のバランスを保ちながら存在しています。

細胞内にナトリウムが入ってくると、細胞外からカリウムを取りこむと同時に、余分なナトリウムを細胞外に排出して一定の濃度を保ちます。


ナトリウムを摂りすぎるか、カリウムの摂取不足で、体内の両者のバランスが極端に崩れて、細胞内のナトリウム濃度が上昇すると、細胞が水分を多く吸収してナトリウム濃度を薄めようとします。

その結果、細胞が膨張して次第に血管を圧迫して血圧の上昇を招きます。

細胞内のナトリウム濃度の上昇は血圧だけでなく、心筋をはじめとした筋肉にも影響します。

本来ナトリウムをほとんど含まない心筋や筋肉細胞はナトリウム濃度が上昇すると正常な働きが出来なくなり、不整脈、心伝導障害、全身の脱力感などの症状が出てきます。

そのほかにも、ナトリウムはカリウムとバランスして神経伝達、筋肉の収縮などを行ったり、栄養物質の交換作用、胃酸や腸の消化液の分泌の促進、体液のpHの調整などに関与しています。

基準値  135〜145 mmol/l
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疑われる病気

高値 
脱水症、糖尿病性昏睡、クッシング症候群など

低値 
心不全、急性腎炎、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病性アシドーシスなど

索引【N】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:34

No.48 P 無機リン

無機リンとは

無機リンはカルシウムと並んで骨のミネラルの重要な構成成分であり、核酸や細胞膜を構成しているリン脂質、エネルギー代謝を担うアデノシン3リン酸(ATP)のような高エネルギーリン酸結合の成分として重要な働きをしています。

生体内の無機リンは体重70Kgの人の場合は約540g含まれ、そのうちの約80%はカルシウム塩として骨の中に存在しています。

約10%はたんぱく質や脂質、糖質と結合し、残りの10%はATPなどのエネルギー源として体内に広く分布しています。


無機リンの60%は腎臓から尿として排泄され、残りは便と一緒に排泄されます。血液中の無機リンは腎臓で調整されて一定の濃度を保っています。

腎臓の機能に障害があると尿中への排泄が低下して、血液中の無機リンが増加します。

副甲状腺機能が低下した場合、成長ホルモンの分泌の過剰、ビタミンDの過剰などによっても血液中の無機リンは増加し、反対に無機リンの低下が見られる場合は、副甲状腺機能の過剰、ビタミンDの欠乏、栄養不良や小腸からの吸収が妨げられていることが疑われます。

基準値 2.5〜4.5 mg/dl
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疑われる病気

高値 原発性副甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、腎不全、糖尿病性アシドーシス、重症溶血など

低値 副甲状腺機能亢進症、尿細管アシドーシスなど

索引【P】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:38

No.64 PLT 血小板数

血小板数とは

血小板は血液に含まれる細胞成分のひとつで、血管が損傷した時に集合して、出血を止める働きをしています。

血液の凝固には、血小板以外に凝固因子と呼ばれるたんぱく質も関わっていて、血管の損傷などを引き金にフィブリンという凝固塊を作り止血します。


血小板は、骨髄の巨核球の細胞質がちぎれたもので、細胞質のみで構成されているので、核を持たず形も不定形です。

血小板の寿命は3〜10日で、寿命を迎えると脾臓で破壊されます。


血小板数が減少したり、機能が低下すると、出血が止まりにくくなり、青あざができやすくなったり、鼻血がでやすくなったりします。

血小板数が多くなりすぎると、血液が固まりやすくなるので、血栓が血管をふさぎ脳梗塞や心筋梗塞などの危険性が高くなります。


血小板数の異常な増減の陰には重い病気であることが多いので、専門病院の精密検査を受けることが大切です。

基準値  13〜35 万個/μl
--------------------------------------------------------------------------
疑われる病気

高値
骨髄増殖性疾患(本態性血小板血症、慢性骨髄性白血病)、血栓症など

低値
血小板減少性紫斑症、急性白血病、再生不良性貧血、悪性貧血、肝硬変、バンチ症候群、全身エリテマトーデスなど

索引【P】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:56

No.55 RA リウマチ因子

リウマチ因子とは

リウマチ因子はしばしば関節リウマチの患者の血清から検出されます。

リウマチ因子は自己の免疫グロブミンの成分と反応する抗体です。

抗体は本来は外部から侵入した異物や細菌を排除するためのものですが、自分自身の身体を攻撃することがあり、自己抗体と呼ばれます。


関節リウマチは自己の抗体が主に手足の関節を侵すために関節痛や関節の変形が生じる疾患です。


血液検査などでは、ひとつの検査でどの疾患かを特定することは出来ませんが、自己抗体の検査ではリウマチ因子が見つかれば関節リウマチであり、抗核抗体が見つかれば全身エリテマトーデスのように、自己抗体によって疾患を特定することができます。

基準値  陰性(−)
-------------------------------------------------------------------------
疑われる病気

陽性(+)の場合
全身性エリテマトーデス、シェーグレン症状群、強皮症、細菌性心内膜炎、腫瘍、変形性脊椎症、関節リウマチ、肝疾患など

索引【R】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:46

No.61 RBC 赤血球数

赤血球数とは

赤血球は肺から吸収された酸素を身体の各細胞に運び、細胞から排出された二酸化炭素を回収して肺に送る役割をしています。

赤血球の寿命は約120日で、骨髄の造血幹細胞で作られ、寿命を迎えた赤血球は脾臓や肝臓で破壊されます。


赤血球数が異常に少なければ貧血、反対に異常に多ければ赤血球増加症(多血症)と判断されます。

貧血の場合は赤血球の酸素の運搬能力が低下しているので、組織、細胞に酸素が十分に供給できず、めまいやふらつき、運動困難、動悸、吐き気や顔面蒼白などの症状が出ます。

赤血球増加症で血液が濃くなりすぎると、血流がどろどろになり、血管に負担がかかったり、血栓の原因になり脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす危険もあります。

赤血球増加症の原因は、主に造血幹細胞の異常増殖や造血量を調整するホルモンの分泌障害、精神的ストレスなどが考えられます。

顔の紅潮やほてり、のぼせ、大量の発汗、心臓がどきどきするなどの自覚症状があります。


赤血球数の検査は、ヘモグロビン濃度やヘマトクリット値などの検査とあわせて、総合的に判断する必要があります。

基準値
     男性 410〜550 万個/μl
     女性 380〜480 万個/μl
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疑われる病気

高値  多血症、脱水など
低値  鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、白血病など

索引【R】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:53

No.76 SPan-1

SPan-1とは
SPan-1抗原(s-pancreas-1 antigen)は、鄭ら(1987)が培養膵
癌細胞株SW1990を免疫原として作製したモノクローナル抗体により
認識される腫瘍関連抗原です。
免疫組織化学的には、主に膵癌をはじめとする消化器癌に膜構成成
分として本抗原が存在することが認められ、その強い分泌性から血
中にも高率に出現します。SPan-1抗原の良性疾患による偽陽性率
は極めて低く(正常膵、腎尿細管、胆管上皮、気管上皮にもわずかに
存在する)、さらに膵癌との鑑別に困難を伴う急性膵炎の偽陽性例
も多くは軽度上昇に留まることから、より特異性の高い癌の診断、
および術後・治療後の経過観察に有用な指標とされています。
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高値の場合
膵癌、肝細胞癌、胆道癌、肝内胆管癌、大腸癌、慢性膵炎

索引【SP】 分類[その他] 登録日-2013/03/29 14:31

No.26 T-Bil  総ビリルビン

ビリルビンとは

ビリルビンは赤血球の分解代謝物です。赤血球の寿命は約120日で、古くなったり損傷を受けた赤血球は破壊され、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解されます。
さらにグロビンがアミノ酸に分解され、ヘムもビリルビンに分解されます。
このビリルビンは「間接ビリルビン」と呼ばれ、肝臓に運ばれて、酵素の働きで「直接ビリルビン」と呼ばれる物に変化します。
肝臓に運ばれたビリルビンは、大部分が胆汁の成分として肝臓から十二指腸に送られ、便といっしょに排出されます。
一部の直接ビリルビンは腎臓で濾過されて尿として排泄されます。尿が黄色く見えるのはビリルビンの色素のせいです。
また間接ビリルビンは水溶性でないため、通常は尿から排泄されません。
ビリルビンは黄色い色素なので、血液中のビリルビンが基準値より高くなると、皮膚や白目の部分が黄色くなり、黄疸と判断されます。
間接ビリルビンと直接ビリルビンを合わせたものを「総ビリルビン」といいます。
通常は総ビリルビンと直接ビリルビンを測定して、2つの検査結果から間接ビリルビンの量を算出します。

基準値 
 T-Bil 総ビリルビン   0.2〜1.2 mg/dl
 D-Bil 直接ビリルビン  0〜0.4 mg/dl
 I-Bil 間接ビリルビン  0〜0.8 mg/dl
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疑われる病気

黄疸、溶血性貧血、敗血症、体質性黄疸、甲状腺機能低下症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌、胆石症、胆嚢炎、膵臓癌など

索引【T】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:18

No.24 TP 総蛋白

総蛋白とは

血液中には100種類以上の蛋白質がありますが、すべての蛋白質の総量を総蛋白と言い、主にアルブミンとグロブリンの2種類に大別できます。
アルブミンは血液中の水分量を一定に保つ働きをしており、グロブリンは抗体を作るなどの、免疫機能の主役となっています。
食事から取った蛋白質は消化器官で20種類以上のアミノ酸に分解され、肝臓に運ばれます。
肝臓に運ばれたアミノ酸は人間の身体に合った形に作りかえられます。
肝臓は蛋白質を合成し、腎臓は不要になった蛋白質を分解し、ろ過して排出します。
血液中の蛋白質の量に異常があるということは、肝臓の蛋白質の製造機能の異常か、腎臓の機能低下により、尿中に蛋白質が漏れ出していると思われます。
健康な場合は血液中の総蛋白は一定の範囲に保たれていますが、肝臓、腎臓の病気によって増減します。また、栄養状態も反映します。
総蛋白の検査だけにとらわれず、他の肝臓機能の検査や尿蛋白の結果などと合わせて、総合的に判断します。

基準値  6.7〜8.3 g/dl
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疑われる病気

基準値より高い場合
慢性肝炎、肝硬変、膠原病、多発性骨髄腫、高蛋白血症など

基準値より低い場合
重症の肝障害、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不良、消化吸収障害など

索引【T】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:20

No.40 T-CHO 総コレステロール

総コレステロールとは

血液中のコレステロールにはLDLとHDLの2種類のコレステロールがあり、2つをあわせて総コレステロールといいます。

LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれ、肝臓から全身の組織に運ばれ、血液中の量が多いと動脈の壁に蓄積して動脈硬化を促進します。

それに対してHDLコレステロールは「善玉」と呼ばれ、余分なコレステロールを全身の組織から回収して肝臓に運ぶ働きがあります。

LDLとHDLはコレステロール自体は同じもので、血液中をリポタンパク質との複合体として運ばれます。

そのリポタンパク質の違いがLDLとHDLの違いになっています。


コレステロールは細胞膜の生成や血管の強化と維持に重要な役目を果たし、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの生成、脂肪の消化を助ける胆汁酸の主成分にもなり、人の身体にはなくてはならないものです。

コレステロールは肝臓で産生されます。食物から摂取するコレステロールは1/5程度で、多く摂取した時は肝臓の産生が少なくなって調整されます。

ほとんどのコレステロールの問題は、コレステロールが多いことではなく、それをコントロールする機能が低下することにあります。

基準値  140〜219 mg/dl
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疑われる病気

高値の場合
高コレステロール血症、脂肪肝、動脈硬化、糖尿病、閉塞性黄疸、甲状腺機能低下症など

低値の場合
栄養障害、肝硬変、肝臓がん、甲状腺機能亢進症、アジソン病など

索引【T】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:29

No.43 TG 中性脂肪

中性脂肪とは

中性脂肪は脂肪酸のグリセリンエステルで、脂肪酸グリセリンエステルはモノクリセリド、ギグリセリド、トリグリセリドの3種類が存在しますが、血液中の中性脂肪はトリグリセリドが90〜95%を占めるので、中性脂肪といえばトリグリセリドと同義とされています。したがってTGと記されています。

中性脂肪とコレステロールを同じものと思っている人もいますが、コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸になりますが、中性脂肪はエネルギーの貯蔵物質として肝臓や脂肪細胞内に蓄えられます。

状況によって中性脂肪は脂肪酸に変換されてエネルギーになり、また、全身の脂肪組織の主成分として、生体エネルギーの貯蔵の役目も担っています。


高脂血症の検査ではコレステロールと並んで中性脂肪が重要です。

食事で摂取される脂肪のほとんどは中性脂肪です。

中性脂肪は肝臓でも合成されるので、食事から取った脂肪だけでなく、炭水化物、糖分も中性脂肪になります。

飲酒によっても肝臓での中性脂肪の合成が促進されます。

過剰になった中性脂肪は肝臓に蓄積されて、脂肪肝の原因になり、さらに慢性的になると肝細胞が繊維化して肝硬変に進行します。

基準値   50〜149 mg/dl
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疑われる病気

高値 
高脂血症、糖尿病、甲状腺機能低下症、閉塞性黄疸、ネフローゼ症候群など

低値 
甲状腺機能亢進症、肝硬変、腫瘍などによる代謝異常など

索引【T】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:32

No.52 TIBC 総鉄結合能

不飽和結合能と総鉄結合能とは

血清鉄(Fe)は、トランスフェリンと呼ばれるたんぱく質と結合した状態で血液中に存在しています。

不飽和鉄結合能(UIBC)は、鉄と結合していないトランスフェリンのことで、どれだけの鉄と結合できるかを鉄量で表しています。

総鉄結合能(TIBC)は血清中のトランスフェリンが結合できる鉄の総量を表しています。

血清鉄(Fe)と不飽和鉄結合能(UIBC)を合わせたものが総鉄結合能(TIBC)になります。


通常、トランスフェリンは約3分の1が鉄と結合し、残りの約3分の2は未結合の状態で血液中に存在しています。

総鉄結合能(TIBC)は鉄代謝に異常をきたす疾患や病態の変化を特に反映するので、血清鉄(Fe)と不飽和鉄結合能(UIBC)の測定とあわせて血液疾患、肝臓疾患、炎症、腫瘍性疾患、などの診断、治療方針決定や予後判定に利用されます。

総鉄結合能(UIBC)は体内の鉄が不足すると増加し、感染症、炎症、悪性腫瘍などがあれば低下します。

トランスフェリンは主に肝臓で産生されるため、肝障害や低栄養状態でトランスフェリンの合成が低下したり、ネフローゼ症候群のようにたんぱく質が体外に排出されるような病態の場合も総鉄結合能(UIBC)は低値になります。

基準値

  不飽和鉄結合能(UIBC)  男性 111〜255 μg/dl
                 女性 137〜325 μg/dl

  総鉄結合能(TIBC)    男性 231〜385 μg/dl
                 女性 251〜398 μg/dl
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疑われる病気

総鉄結合能(TIBC)が高値
鉄欠乏性貧血、真性多血症、妊娠後期など

総鉄結合能(TIBC)が低値
ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、溶血性貧血、再生不良性貧血、慢性感染症、膠原病、悪性腫瘍など

索引【T】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:43

No.51 UIBC 不飽和鉄結合能

不飽和結合能と総鉄結合能とは

血清鉄(Fe)は、トランスフェリンと呼ばれるたんぱく質と結合した状態で血液中に存在しています。

不飽和鉄結合能(UIBC)は、鉄と結合していないトランスフェリンのことで、どれだけの鉄と結合できるかを鉄量で表しています。

総鉄結合能(TIBC)は血清中のトランスフェリンが結合できる鉄の総量を表しています。

血清鉄(Fe)と不飽和鉄結合能(UIBC)を合わせたものが総鉄結合能(TIBC)になります。


通常、トランスフェリンは約3分の1が鉄と結合し、残りの約3分の2は未結合の状態で血液中に存在しています。

総鉄結合能(TIBC)は鉄代謝に異常をきたす疾患や病態の変化を特に反映するので、血清鉄(Fe)と不飽和鉄結合能(UIBC)の測定とあわせて血液疾患、肝臓疾患、炎症、腫瘍性疾患、などの診断、治療方針決定や予後判定に利用されます。

総鉄結合能(UIBC)は体内の鉄が不足すると増加し、感染症、炎症、悪性腫瘍などがあれば低下します。

トランスフェリンは主に肝臓で産生されるため、肝障害や低栄養状態でトランスフェリンの合成が低下したり、ネフローゼ症候群のようにたんぱく質が体外に排出されるような病態の場合も総鉄結合能(UIBC)は低値になります。

基準値

  不飽和鉄結合能(UIBC)  男性 111〜255 μg/dl
                 女性 137〜325 μg/dl

  総鉄結合能(TIBC)    男性 231〜385 μg/dl
                 女性 251〜398 μg/dl
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疑われる病気

総鉄結合能(TIBC)が高値
鉄欠乏性貧血、真性多血症、妊娠後期など

総鉄結合能(TIBC)が低値
ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、溶血性貧血、再生不良性貧血、慢性感染症、膠原病、悪性腫瘍など

索引【U】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:41

No.60 WBC 白血球数

白血球数とは

白血球は外部から体内に侵入してきた細菌やウイルス、異物などを取り込んで破壊したり、免疫の抗体を作って細菌、ウイルス、がん際同を殺したりする働きがあります。

白血球には好中球、単球、好酸球、好塩基球、リンパ球の5つの種類があります。(血液像参照)


血液中の白血球数は、ほぼ一定に保たれていますが、体内に病原菌などが侵入すれば、骨髄で盛んに作られて病原菌を攻撃し撃退します。

したがって、白血球数の増加は体内に病原菌などが侵入していることを示します。

白血球は骨髄で作られ、寿命を迎えた白血球は脾臓で破壊されるので、骨髄と脾臓の機能のチェックをする際にもWBC検査は重要な検査となります。


白血球数が増加している場合は、細菌などの感染症が考えられます。重大な疾患としては白血病が考えられます。

リンパ球が増える白血病をリンパ性白血病、それ以外が増える場合を骨髄性白血病と言います。

白血球数が減少する場合は、ある種のウイルス感染や自己免疫疾患が考えられます。

体の抵抗力が衰えて感染症にかかりやすいので、思わぬ合併症を発症するリスクが高まります。

1000個以下に減少すると無菌室に入ることもあります。

基準値  4000〜9000 個/μl
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疑われる病気

高値
細菌感染による炎症(扁桃炎、肺炎、胆嚢炎、腎盂炎、虫垂炎)、慢性骨髄性白血病、敗血症、がんなど

低値
悪性貧血、再生不良性貧血、肝硬変、急性白血病、薬剤障害、全身性エリテマトーデスなど

索引【W】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:52

No.58 グリコアルブミン

グリコアルブミンとは

グリコアルブミンは血清中のたんぱく質の主要成分であるアルブミンがブドウ糖と結合したものです。

グリコアルブミンは血液中のブドウ糖の濃度、接触時間の長さに比例して増加します。

HbA1c(グリコヘモグロビン)も、赤血球に含まれるヘモグロビンが血液中のブドウ糖と徐々に結合してHbA1cになるために、過去の血糖値のコントロール状態を知る指標として利用されます。

グリコアルブミンとHbA1cの検査は過去の血糖値の変動を推定するのに利用されます。


アルブミンの半減期は20日前後、ヘモグロビンの約120日という寿命より短いために、グリコアルブミンはHbA1cよりも近い過去の血糖値のコントロールの状態を調べられます。

HbA1cが過去1、2ヶ月の血糖状態を知ることができるのに対して、グリコアルブミンは過去1、2週間の状況を知ることができます。

グリコアルブミンの検査値はアルブミンとの比率で表されます。

基準値  12.4〜16.3 %
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疑われる病気

高値  糖尿病、甲状腺機能低下症など
低値  ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、肝硬変など

索引【グ】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 04:50

No.33 γ-GTP ガンマグルタミルトランスペプチターゼ

γ-GTPとは

γ-GTPは解毒作用に関係している酵素です。体内で生じた有害物質や摂取した薬剤などを肝臓で無害にして体外に排出するのにグルタチオンという物質が重要な役割をはたします。

γ-GTPはこのグルタチオンの生成に関係する酵素です。

γ-GTPは逸脱酵素といわれ、アルコールや薬剤などが肝細胞を破壊したり、結石やがんなどによって胆管がつまると血液中に流失します。

肝臓や胆管の細胞が壊れたことの指標として診断に利用されます。

γ-GTPが高くなる疾患には、肝硬変、脂肪肝、肝臓がんなどの肝臓疾患、あるいは胆石、胆道がんなどの胆道障害が疑われます。

また、γ-GTPはアルコールに短期的に反応するため、アルコール性肝障害の指標酵素のひとつです。

γ-GTPの値が100位下であれば節酒や禁酒ですぐに正常値に戻ります。
基準値  

  男性 10〜50 IU/L
  女性 9〜32 IU/L

γ-GTPの検査値が低くても特に異常ではありませんが、100を越えたら必ず病院に行ってください。
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疑われる病気

100〜200 
脂肪肝が進行しているみられる。
アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎、肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患

200〜500 
肝臓障害だけでなく胆道障害の可能性がある。
アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯、慢性活動性肝炎

500〜  
きわめて危険な状態。
急性アルコール性肝炎、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯

索引【γ】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/14 22:22

No.72 腫瘍マーカーフェリチン

悪性腫瘍や炎症性疾患などにおいて非特異的に上昇するため、他の腫瘍マーカーと組み合わせて白血病、膵がん、肝がんの診断に使用されます。また、体内の貯蔵鉄を測る指標となり、鉄欠乏性貧血では減少します。

基準値 男性20〜220ng/ml以下 女性10〜85ng/ml以下
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:07

No.67 腫瘍マーカーCEA(がん胎児性抗原)

CEAは胎児の消化管の粘膜組織に存在するがん胎児性抗原のことです。血中のCEAは消化器系の腫瘍マーカーとして広く用いられますが、乳がん、卵巣がんなどの多くのがんで高値となるため、臓器特異性は低く、良性疾患や喫煙でも陽性になることがあります。がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見にも利用されます。

基準値 5.0ng/ml以下
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:17

No.68 腫瘍マーカーCA19-9

血中CA19-9は消化器系の腫瘍のスクリーニングに利用されますが、腫瘍マーカーとしては、特にすい臓、胆道がんに高い特異性があります。早期発見に関しては有用性が低いのですが、すい臓がんの治療効果や再発の早期発見などに役立ちます。

基準値 37U/ml以下(RIA法)
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:18

No.69 腫瘍マーカーCA125

卵巣がんで約80%の陽性率を示しますが、子宮内膜症や妊娠、性周期(月経周期)などでも血中濃度が上昇するので判定には注意が必要です。CA125は卵巣がん、子宮がんに特異な反応を示す腫瘍マーカーです。

基準値 25U/ml以下(閉経前女性は40U/ml以下)
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:19

No.70 腫瘍マーカーCYFRA(サイトケラチン19フラグメント)

肺がんの中でも扁平上皮がんではでは早期から陽性になり、早期発見にも有効な腫瘍マーカーです。卵巣がん、乳がんでも陽性を示します。

基準値 2.0ng/ml以下(IRMA法)
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:19

No.71 腫瘍マーカーPSA(前立腺特異抗原)

前立腺に特異的にみられる腫瘍マーカーです。がんの進行を鋭敏に反映するため、前立腺がんの早期発見とともにスクリーニング、治療効果判定や予後予測にも用いられています。加齢とともに上昇するため、年齢別設定が行われていて、4.0〜10.0ng/mlがグレイゾーンとされています。前立腺肥大症・膀胱頚部硬化症・前立腺炎などの場合にも高値になります。

基準値 2.5ng/ml以下
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索引【腫】 分類[血液検査項目] 登録日-2013/01/15 05:20



管理者:遠山 英幸 - No: 登録キー:
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